エッセイ
人間関係に悩んだら
エッセイ
私たちは人と人の関係性なくして生きていけません。
もしあなたが「僕は交友関係なんか必要ない」と思ったところでたった今、あなたがいる場所は誰かの手によって作られたものですね。
昨日食べた食事も誰かとの関係性から生まれるものです。
関係性を見つめることは、実はあなた自身を見つめることと同じなのです。
あなたに大嫌いな部長がいたとします。
顔を見るだけで過去に怒鳴られたことや嫌味を言われたことが走馬灯のように襲ってきます。
部長の顔を見るだけで嫌な気分になり、ついつい近づくのをためらってしまいます。
でも、仕事をする上で部長に近づかないわけにはいきません。
さてどうするか?
ここで大切なことはあなたが部長を「言葉でどう定義しているのか?」ということ。
あなたがもし「嫌味な部長」「短気な部長」という定義をしているのならその定義を変えてみるのです。
例えば「会社の為に嫌われ役を演じている部長」「実はえくぼが可愛い部長」などなど。
人は言葉で定義することで初めて物事を認知することが出来ます。
その部長も家庭では「部長」とは呼ばれていないでしょう。
「パパ」とか「娘にパンツ洗ってもらえないパパ」「優しいパパ」とか定義されているでしょう。
あなたが部長を嫌いな理由は「部長」と「部下」というあなたの関係性の定義が原因なのですね。
会社を辞めればただの「娘にパンツを洗ってもらえない親父」でしかないのです。
あなたに苦手な人がいたらまずは、あなたが無意識に言葉で定義している「名前」を変えてみることです。
そして、更に大切なことはあなたがあなたを言葉で「どう定義しているのか?」ということ。
それがあなた自身を形作り、あなたの毎日、あなたの人生を形作っているのです。
あなたが「俺は女性にもてない」「俺は女性が苦手だ」と定義しているとあなたは無意識にその定義通りに振る舞ってしまうのです。
それは起きる出来事についても同じことが言えます。
何かが起きた時にもあなたがどう出来事を定義するのか?があなたの人生を、あなたの世界を作りだしているのです。
「すごくツライ」を「このツラさ神ってる」と定義すると、また感じ方が変わるかもしれません。
あなたの言葉があなたの世界の脚本を書いている。
そんな気持ちで自分の言葉の定義を変えてみましょうね。