エッセイ

不安の正体!?

エッセイ


不安の正体



人は利己的になればなるほど弱くなると言われています。

災害や事件が起きた時に、自分だけを守ろうとすればするほど脳はストレスホルモンをじゃんじゃん放出しストレス下に晒され、どんどん人は弱くなります。

その逆に「あの人を守らなければ」「自分はいいからあの人に食事を食べさせよう」

そう思うと人は強くなるのです。

 

 



とある国でボランティアをしている人の話です。

その国はインフラも整備されておらず、親が貧乏な為、子供は学校にも行けず4、5歳から働き始めます。

お昼ご飯が食べられるかどうかもわからない毎日。

そんないつも腹ペコの子供たちにビスケットを差し出しました。

不思議なことに子供たちはビスケットに手をつけません。

「どうしたの?食べていいんだよ」そう声をかけました。

すると子供は言いました

「家にお母さんとお父さんと妹がいて、一緒に食べたいから今は食べないで持って帰ってもいいですか?」

お腹がペコペコで辛いはずなのに。

そんな時でさえ家族のことを忘れず思っているのです。

子供たちに「将来の夢は何ですか?」と聞くと

「大人になるまで生きることです」笑顔でそう答えたそうです。

不安は「未来に悪いことが起きるのではないか?」そんな妄想から生まれます。

あの国の子供たちは妄想する時間がありません。

今ここを本気で生きなければ生きていけないからです。

自分の為ではなく、家族の為に。

明日どうなるかわからないのに、明るく笑顔が絶えません。



不安はどこにありますか?

それはあなたの心の中だけにありませんか?

私たちには未来がもっと良くなるように本気で生きる時間があります。

不安にかられる時間を、明るい未来の為の時間に使ってみませんか?

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